お彼岸

仕事中、哀願するようにお義母さんからの電話が入りました。

季節の変わり目で父の様態が落ち着いていません。ゴロゴロ胸がなるそうです。

母は、カテーテルで父の痰が思うように取れなくて いらいらしている様子でした。

仕事の帰り、母の変わりにお墓周辺を掃除して、ハナシバを添えてきました。

早々に来れなかった事を母の願い通りにお詫びしました。ご先祖さまに守って頂いていることを感謝して、今後もよろしくと合掌をしました。

お墓は海を向いています。

防波堤に立ち、私も海を眺めました。風が強く、鳥は波に揺られているようでした。

お彼岸に入ってから…冬が来たみたいです。

この地球をコントロールしているのはいったい誰なのでしょう。この寒さは誤操作ではなく 何らかのお考えがあるのでしょう・・・

ただただ私は、風を受ける身であることをひしひし感じます。

冷たい風をいっぱい感じて、一人眺める夕日は、淋しいなぁー。

天気の良い日に家族でお墓参りに来ましょうね。爽やかな風を感じ、柔らかな陽の光をたっぷり浴びる日中がいいな。

きっと、この自然をもっともっと雄大に感じるでしょう。

垣生海岸(弁財天公園西側)

帰り道、父と母に願い通りコトを済ませたことを知らせに行きました。母はやっと安心したようです。

父の鼻の穴を何度も引いたり押したり、いったりきたりする長い管から、勢い良く痰が出てきました。

「 釣れた!釣れた!大漁じゃ!」 と 沢山の痰を見て喜ぶ母の姿が、何とも悲しく映りました。

父がびっくりしないように一緒に大笑いしたけれど・・・

家に帰り、それらの事を夫に伝えると 「 長男を差し置いてイランコトするな 」 と叱られてしまいました。

爽やかな風と、柔らかな陽の光をたっぷり浴びたいな。

お彼岸が明けるまでに暖かい日があるといいな。その時、お墓参りに行きましょうね。

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