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研修旅行へ行ってきました。息子の通う専門学校の後援会活動のひとつです。
原子爆弾による被害者の遺品や被爆の惨状を示す写真や絵などの展示物を見てきました。
核兵器の恐ろしさを痛感しました。
一日も早く地球上から核が廃絶することを願わずにはいられません。
多くの人生を狂わせた核。幸せを奪った核。
その怖さを皆に知らせて、多くの人の心を動かし、世界の平和をもっともっと唱えなければ・・・。
本当に、大きな代償を払ってしまいました。
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3歳の僕が被爆した時に乗っていた三輪車です。
僕とこの三輪車は、ご両親の手により土の中で長らく眠っていたそうです。
展示会場でこの三輪車を目にして、涙があふれました。
その流れを止めることもできず、その無言の時の流れを想像しました。親の愛とその後の苦しかった日々を想いました。
身体は焼け焦げ僅かばかりの衣類をまとい、 幼い子供をかばうように死んでいった母親に涙を流しました。
熱くて、痛くて、苦しかったでしょう。
どうすれば、被爆した方々が安らかに眠ってくださるでしょうか。
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そんなことを重く感じながら展示会場からバスへと急ぐ道、甘~い香りに誘われました。
くちなしの花です。
目立たないところに咲いています。この小さい白い花に救われました。
花を愛で、深~く心が落ち着くささやかな幸せをありがたく想いました。
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我が家は、ささやかな暮らしですが、皆の健康がどれほどありがたいことか・・・しみじみ感じました。
しまなみ海道の美しさとバスの中で隣りあわせとなったご婦人の優しさも、付記しておきましょう。
道中では、2世帯同居で暖かい家風の暮らしぶりに聞きほれ、大変感心しました。
青い海、白い雲、橋を渡す島々は、久しぶりに見る広い世界でした。
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