『あなたへ』

今年も良い映画がたくさんありました。

なかでも、、高倉健が主演する『あなたへ』は、心温まる素敵な映画です。

夫婦の愛とさまざまな人生を綴った平凡な物語なんだけど、何故だか感動します。

亡くなった妻から届いた二枚の絵手紙。

一枚目、‘ あなたへ 私の遺骨は故郷の海へ撒いてください ’

亡き妻の故郷、長崎の海へ手作りキャンピングカーで散骨にいく旅がはじまります。

富山から長崎への旅中には、各地の景色や色んな人生が重なって、どちらさまも愛おしい生き方、どのカットにも慈しむ姿が丁寧に描かれています。

そして、妻の愛情の深さに気付かされる旅となり、「ありがとう」と倉島(高倉健)。

終盤、倉島の手には 二枚目の絵手紙。‘ さようなら ’

夫が道に迷わないようにと・・・、妻の愛情が見えました。

ちゃんと別れを伝える大切さ、しっかり別れを実感する大切さを知りました。

心に残った妻の言葉を特記しておきます。

「夫婦やけんって相手のことが全部わかりはしません。ココまで来たってことで、充分じゃなかですか?」

そうなんです。

‘手を携えてココまで共に過ごして来ましたね。私はそれで充分!!私の居なくなった後、目的をみつけて歩んでくださいね。’

と言うことなのでしょう。

旅と放浪の違いは目的が在るか無いか。帰る所が在るか無いかだそうです。

私は、夫婦についてゆっくりと考えさせられました。

大切な想いが 大切な人に 届いていますか❤

音符

広告